2018.09.20
スタッフブログ
従業員向け防犯対策研修会と実地訓練講習会開催
さる9月19日、ホテルブエナビスタでは、ホテルを利用されるお客様及び従業員の安全と安心の確保を目的として最新型の防犯用刺股(さすまた)を導入し、それにあわせ開発者でもある元警察官の原明徳さんによる防犯対策研修会と実地訓練講習会が、従業員をはじめとして関係者50名程を集めて行われました。
原明徳さんは警察現役時代の体験から、どうしたら女性や子供といった弱い立場の人でも犯罪から身を守ることができるかを真剣に考え、警察退職後も試行錯誤を繰り返し、非力な人でも不審者や犯罪者を取り押さえることが可能な防犯用刺股の開発に人生を注いできた、まさに「刺股人生」を歩んできた方です。
講話の中では、現役の頃に実際に警察官として日本刀や刃物に対峙したたきの体験談、前日にも起きた事件に触れながら、凶悪な事件や犯罪がいつ発生してもおかしくない状況と、その恐ろしさを伝えていました。この刺股があれば防ぐことができた犯罪が沢山あったのではないか…そう思わせる事例が数多く紹介され、昨今は防犯への取り組みに高い関心が寄せられる中、多くのTV・新聞メディアも取材に駆けつけていました。
実地訓練では、ホテルの中でも屈強な男性社員が暴漢役となり、実際に最新型刺股を使用した確保術を実戦形式で行いました。従来の刺股は相手を取り押さえるために壁に押し付けたり複数人の力が必要でしたが、この新型刺股は相手の体に押し付けた瞬間に先端が締まり身動きを取れなくする仕組みになっていて、LEDライトやセキュリティブザーも装備され、暴漢への威嚇効果や周辺に助けを呼ぶことが可能になっています。使い方によっては災害時に人を救出するための防災グッズとしても使用が可能な優れものです。
原さんが暴漢役になり女性従業員が確保を行う場面では、女性でも相手の力の向きと反対に動かすことでいとも簡単に相手を倒し込むことができ、通報から警察官が駆けつけるまでの間は十分暴漢の動きを封じることが可能ということでした。身体を張りながらもユーモアを交えた解説で、緊張感の中に参加者の笑いも生まれていました。
さらに、襲われそうになったときの護身術や相手を押さえこむ方法など、県警OBである原さんの長年の経験や知識に裏付けられた解説に、予定時間の90分はあっという間に過ぎていきました。
ホテルを利用されるお客様や従業員の一層の安心と安全の確保を目的とした今回の防犯機器の導入でしたが、何より従業員の更なる防犯意識の向上に繋がった良い機会となったのではないでしょうか。
もちろんこの防犯機器が使われないことが一番ですが… 原さんこの度は貴重なお話ありがとうございます。